セロー250 キャブ不調?油面調整だけでも激変したお話
今回は私がいろいろな実験に使っている車両なのですが少し前からカブり気味というかちょっと燃料が濃い症状が出ておりまして、乗っていて非常に不快だったので実験的に作業をしたお話でございます。
まず車両の紹介ですがキャブ車のセロー250で吸排気ノーマルになります。キャブのジェット類はパイロットジェットのみ変更してあり34→37.5にしてあります。これはセロー250の始動性が悪いので定番メニューみたいです。そもそもPJ34はだいぶ薄い設定だと思います。フルノーマルでもPJ37.5へ変更するだけですごく乗りやすくなりますよー。
そんな感じで初めはプラグ(点火系)を疑ったのですがプラグを確認すると微妙なくすぶり具合で、パイロットスクリュを調整するとやはり現状は燃料が濃いみたいでしたので、面倒ですがキャブを外していきましょう。セローなどの単気筒って結構キャブ外すの面倒なんですよねー。ヤマハ系はインマニが弱いイメージですのでキャブ外す際は交換すると良いですよー。
ここまで分解すればあとはエアクリボックスを車体後方へずらせばキャブが上に抜けます。少し上に抜けたらホース類とキャブヒーターを外せば摘出完了です。
キャブ単体になったら分解して各部の状態をチェックしましょう。燃料がガム質になっていたり汚れていたらキャブクリーナーを使用してキチンと清掃するのですが、出来るだけ分解してからキャブクリーナーやパーツクリーナーを使いましょう。Oリングやエアカットバルブなどにキャブクリーナーが付着するとゴムが傷んで漏れてしまうのでキャブを分解したのに不調を招いてしまう恐れがあります。
今回点検した結果、油面が少し高い状態でした。普通に使用していたり、駐車しているときにオーバーフローはしていなかったのですが、基準値より高いので基準値に収まるように調整です。ちなみにサービスマニュアルに記載されているのはフロートレベルのみの事が多いです。フロートやバルブの状態によっては基準値に収めても調子が良くない可能性もあります。ですので出来る事なら実油面を確認するようにしましょう。
油面の調整はフロートのベロ部を上下に調整できます。マイナスドライバーとかラジオペンチで調整してください。ちなみに一切調整できないフロートも存在します。そのようなキャブは部品供給されている箇所を交換するしかないです。それでも不調の場合はキャブ屋さんに依頼するしかないかも
今回はフロートチャンバ継ぎ目あたりを狙って調整してみました。私は実験を兼ねての調整なのでもう少し低い方が良いかも。気に入らなければまた調整すれば良いだけですのでそこまでシビアには考えてません。
実際に変更して3日ほど乗ってみましたが、みごと不調は改善しアクセルのツキが良くなりましたー。あと始動性も良くなりました。もしかしたら燃費の変化もあるかもしれませんね。燃費は経過をみて変化があれば追記します。
キャブは些細なことで変化しますので、現在キャブセッティングなどでハマっている方、油面を見てみると良いかもしれませんよ?さらにドツボにはまる可能性もあるのでご注意を。相談はいつでもお受けします。