古いバイク調子悪い?その原因など考える 電装編
皆さんのバイクは完調でしょうか?意外とずっと乗っていると微妙に調子が悪いとわからないケースって多々あります。
お客さんのバイクを試乗させてもらうと「微妙に調子悪いな」とか「サスの動きがイマイチだな」とか「ブレーキのフィーリングがイマイチ」など思ったりします。お客さんに「微妙に調子悪いですね」と伝えると「え?そう?」って返ってくる可能性6割程度。
少しづつ調子が悪くなると気づきにくかったり、そもそも中古で買った状態が微妙だったりすると気づかないのかもしれません。特に古い車両だったり、カスタムしてある車両だったりは「こんなもんか」で済ませがちです。
昨今、大人気の古い車両ですが、各部が経年劣化しております。年数経過による劣化や走行距離による劣化。電装系なんかジワジワ劣化していきます。
例えば、コイルがお亡くなりになるとプラグから火が飛ばないので、そもそもエンジンかからないか、明らかに不調になるので誰でもわかりますが、微妙に火が飛ぶケースもあります。このケースでも単気筒か2気筒ならわかると思いますが、4気筒だと気づかなかいかも。
このような劣化が配線一本レベルで起きています。特にカプラー部やギボシは抵抗になるのか、劣化しやすいです。最終的にはハーネスが使い物にならない日が来ることでしょう。
実際にカプラー部が劣化してキチンと灯火が点かない車両なんかもありました。対策法は?と聞かれても保管状況である程度延命できるけど交換するしかないかもしれません。逆に今交換しておけば40年は使えるかも?
少なくともバッテリーは常に健全なものを使いましょう。バッテリーが劣化していると電装品に負荷がかかる傾向にあります。いまだに開放バッテリーをお使いの方は密閉バッテリーにしましょう。開放バッテリーってメリットないと思います。
あとポイント点火の車両は定期的な調整、交換ですね。6Vモンキーなんかはすぐ調子悪くなるイメージ。6Vモンキーなどはコンタクトブレーカーとその隣にあるコンデンサーはまとめて交換がオススメです。
最終的に電装関係はごっそり交換が安心です。しかし費用が大いに掛かってきます。しかも電装は交換しても、エンジンやシャシは以前のまま。車体すべてに手を入れると、思っている以上に費用がかかってくるでしょう。
今回は電装のお話でしたが、ひとまずハーネス交換とバッテリー交換して、そのあとは発生対応が一番スマートだと思います。
古い車両でしか味わえない楽しみもあるので、大事に長く楽しみましょう。部品のストックも忘れずに。