古いバイク調子悪い?その原因など考える 電装編2
前回に続いて電気のお話でございます。
それくらい古いバイクは電気関係が弱いのです。弱いというか劣化しております。メーカーも30年も40年も当たり前のように動くように設計していないと思います。
今回は電圧にフォーカスしてみます。バイクは12Vで動くのですが健全なバッテリー電圧は13V程度あります。12,4Vを下回るとバッテリーが弱っています。意外と勘違いされている方が多いです。
そして充電電圧は13,5~14,5v程度になります。
この充電電圧が大事なのです。充電電圧(発電電圧)を知るには電圧計を装着すればいつでも確認が出来ます。
仮に何かが不良で充電電圧が12,5vだとします。その他各部に異常がなければこの発電量でもギリギリ走行できるでしょう。電圧計が付いていれば早期に充電不良に気付き、大きなトラブルは防げるでしょう。
しかし充電電圧12,5vで各部が劣化していた場合(配線での電圧降下やコイルの経年劣化など)失火に繋がりエンジン不調もしくはストールすることでしょう。この場合は電圧計があっても役に立ちません。レッカーを呼ぶしかないでしょう。
このように複合的というかまんべんなく劣化しているのが大体の旧車でございます。そもそも旧車の定義があやふやですが、20年も経過すれば古いですよねー。車ですら20年前の車両って意外と走っていないですし。
電気の流れは目に見えません。そこで電圧計を付けるだけでも得られる情報はグッと増えます。具体的にはバッテリー電圧と発電電圧の2つですが。
ジェネレーターとレギュレーターとバッテリ。基本的にはこの3つで電圧は管理されているので、この3つに問題がなければ電圧は十分ということになります。
電圧計を付けるだけで意外と安心かもしれませんよ?ただし、後付けメーター全般(油温、油圧、水温)は、基準値というか正常な数値を覚えていないと意味がないのでご注意ください。
このような記事を書くのも、別件で入庫した車両のレギュレーターが不良だったりすることがあります。うちではなるべく点検するようにしているので気付けましたが、ユーザーさんが気付くのは難しいと思います。
レギュレーターが壊れる原因が経年劣化なのか、その他の原因なのかによってはレギュレーター交換してもまた壊れてしまう可能性があります。
最近の車両はレギュレーターがスイングアーム下あたりに取り付けられていて、走行風で冷やそうってことですかね?古い車両も移設した方がいいのかしら?
バイクの不調の原因は見えない電気のせいかもしれませんよ?
取り付けるならコレがオススメですよー!