小さいツルゾーくん? UNIT ムーバブルゲートリフター C1410
先日、知り合いのバイク屋さんに「このツルゾーくんみたいなやつなに?」と聞かれたのでちょいとご紹介いたします。私は当たり前のように使っていましたが意外と知らない方も多いかも。
そもそもツルゾーくんとはウインチでバイクのフロントやリアを吊り上げることができる門型のバイクリフター。フレームスタンドやメンテナンススタンドの仲間です。詳しくはググってもらえばわかりやすいかと。
ツルゾーくんは大きいバイク屋さんなんかは持ってるイメージですね。ガタイも大きく金額もデカいので私は手が出ませんでした・・・。
UNIT ムーバブルゲートリフターはそれよりコンパクトで金額も控えめなのでご自宅のガレージで整備される方は導入できるかもしれませんよ。

私はSカンやらサブベルトやら引っ掛けておりますが付属品はオレンジ色のベルト2本になります。
高さも2段階で選べますが一度組み立てたら高さを変更するのは怠いので私は高い方に固定して使っております。低い方にしたいと思ったことはありませんよ。


高さの内寸159cmと最大高さのハンドル部が213cmとなっております。天井高のないガレージだとハンドルが厳しい高さですね。このハンドルを下にさげてガチャンと吊り上げる感じです。


幅内寸98cm、外寸118cmとなっております。
バイクリフトを跨げるようなサイズ感ですかね?とは言っても地べたで使う方が作業性等は良いかと。ご参考までに。
実際にバイクを跨ぐとこんな感じです。ハンドルが下がっていないので吊る前です。

思ったより作業はしにくくなりますが基本的にはどんなバイク(スクーターも)上げられる汎用性のある物なので仕方ないと思います。
吊ってみるとこんな感じ。ハンドルを下げてストロークさせる感じです。


わかりにくい写真になってしまいました・・・。今回はパフォーマンス的に吊っているのと私の車両ですのでハンドルバーで吊っておりますが、本来フレームで吊る事が多いです。フレームで吊る場合はサブベルトやスリングを用意しましょう。配線を噛まないようにしてくださいね。
リフターそのものの揚程は10cm程度ありますが、実際にどれくらい上がるのかは正直車種によります。カタナなんかはフォークのストローク量が多いので地面から5cm程度でした。もちろん吊る箇所によっても多少前後しますよ。

このリフターの最大の良いところはダンパーが装着されているので降ろす際にゆっくりおります。これに関しては動画じゃないと伝わらないと思いますが・・・。
他のフレームスタンドでタイダウン等でフレームを吊ったことがある方はわかると思いますが、タイダウンだとガシャン!と降りますからねー。
このリフターがあればほぼどんな車種でもステムの脱着やスイングアーム脱着は可能だと思います。
また、ベルトをかける箇所も豊富なのでセパハンのフォーク脱着時なども荷締めベルト等でハンドルやメーター、ヘッドライトを保持しておくことも可能です。
他にも足がキャスターですので事故車やフォーク、スイングアームを外した車両を転がす事も出来てしまいます。実際に一人でも400cc程度は自由自在に転がせましたよ。大型バイクでも前後に転がすくらいは簡単ですよ。
ちなみにこのリフターを2個連結させて前後浮かせて転がす事も可能みたいです。
あと私は点滴やシンクロテスターなんかもリフターにかけて使っております。

ここまで良いことばかり言ってきましたが不便な箇所もひとつあります。
揚程が10cm固定なことです。ストローク量が決まっているので「あと少し上げたい。(下げたい)」「もっと上げたい」は出来ないのです。この点が本家のツルゾーくんとの大きな違いになります。
慣れてくれば多少の融通は効かせられますが、微調整は巻取りウインチ式のツルゾーくんには適いません。
個人で買うには場所の兼ね合いもあるので難しいかもしれませんが一台何役かわからないくらいに働いてくれますよ!
気になるバイク屋さんは導入した方が良いと思いますよ。バイトより働いてくれるはず!
おすすめしておいてあれですがC1410は在庫ないっぽいです・・・。ハンドル付のC1412しか見つかりませんでした・・・。転がし用のハンドルの有無だけの違いだと思いますのですぐ欲しい方はC1412を購入してください。そもそもあまり売れる物ではないので今後C1412も入手できなくなるかもしれませんのでお早めにどうぞ!
