CB750F 冷間時ゴトゴト音修理 クラッチダンパー交換

現在制作中のCB750Fですが冷間時にゴトゴト音がしますので、修理していきます。

症状としてはクラッチが繋がっているとゴトゴト音がしており、クラッチを切ると音が弱くなる状態です。ゴトゴト音自体の原因としてクラッチダンパープライマリーダンパーが怪しいですね。どちらもゴムの部品ですのでどちらからも音がしている場合もあります。

ひとまず簡単に修理できる方からという事でクラッチダンパーの交換をします。プライマリーダンパーはエンジンを分解しないと交換出来ないのでオーバーホールのタイミングがオススメです。

そもそも本来ならばクラッチバスケットは非分解となっており、純正部品でダンパーだけ入手することは出来ません。以前はクラッチバスケットASSYでの交換だったのですが、もちろん廃盤になっております。ただし、ヤフオクにて個人の方?が製作して出品されています。人気な車種はショップさんを始めこういった方のお力で絶版車もまだまだ楽しめるので非常に有り難いですね。絶版車に乗るならZ系がオススメですー。

この年代のホンダ車のクラッチダンパーは結構ガタが出てきていて音が出てくる印象です。ホークあたりも結構ガタガタの個体がありますね。残念ながら純正部品は廃盤でしたー。

ご自身でやりたい方はyoutubeなどでわかりやすく解説されている方を参考にすると良いでしょう。ポイントはリベットを抜く際にバスケットを温めることと組み上げる前にしっかり清掃しましょう。

実際の手順としては

  1. クラッチカバー外す
  2. リフタープレートを外す。均等に緩めます。
  3. ロックワッシャのツメを起こしロックナットを緩める。
  4. クラッチASSYで外す。

ここまではサービスマニュアルを見れば簡単に出来ますね。ここからは非分解の箇所になりますので、ご注意ください。

  1. クラッチハウジングのリベット頭をドリルで揉んで外す。
  2. バックプレートを外す。外すとクラッチダンパーが見えます。
  3. ギヤを外す前にマーキングもしくはケガキを入れてギヤとハウジングの位置関係がずれないようにしましょう。
  4. ハウジングを温めリベットを抜きます。抜く前にリベットのバリを取っておくと良いかも。
  5. M6 ピッチ1.0のタップで雌ネジを立てます。立て終わったら切粉をしっかり取り除き、清掃します。
  6. あとは新品部品を組み込み、復元します。バックプレートの穴径を6.2程度に拡大します。
  7. 私は念のためネジロック剤を使いバックプレートを締め付けます。

文章にすると簡単ですが意外と時間がかかる作業です。

ダンパーにガタが出てくるとバスケットが振れてクラッチ板の動きが悪くなったり、干渉してしまうかもしれないので音が出ている方は早く修理した方がでしょう。音がなくとも40年経過しているので予防整備的に交換しても良いでしょう。

ダンパー以外にもバスケットの段付き摩耗が発生するとクラッチの切れが悪くなりますので、修正や良品へ交換になります。意外とクラッチバスケットは消耗品なのです。

絶版車にお乗りの方は乗る年数と今後の走行距離を予想して必要な部品は入手しておいた方が良いですよー。廃盤ほど悲しいものはありませんので・・・。

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