CRF250 RALLY MD44 不動修理?
タイトルの通り今回はエンジンがかからないということで修理していきます。一年くらい放置したらエンジンがかからないとの事。
そもそも2017年製2万5千キロなので不動になるような年式ではないはずですが・・・。ひとまずバッテリーを満充電して症状をみていきます。クランキングしても初爆がありません。というか燃料ポンプの作動音が聞こえないのでここが怪しい。そしてガソリンが腐った臭いが・・・。
ですが、ここで決めつけずにプラグも点検しましょうね。近年のバイクって純正でイリジウムなのですね・・・。プラグは良好。火花もOK。圧縮も見れば完璧ですが今回は割愛。走行中止まったり、不調になっていたわけではないのでおそらく大丈夫。
というわけでタンクを外して燃料ポンプユニットを摘出していきます。インタンク式なのでほぼガソリンを抜かないといけません。冬場など乾燥している時期は結構怖いのでご注意を。この後、単体点検で12V直接流してみるのですが、しっかりガソリンを拭き取って乾かしてからじゃないとスパークが引火する可能性があるので気をつけてください。

配線は4本で赤と黒がセンダゲージ。緑と白が燃料ポンプです。配線がわからなくなったら上図を参考にしてね。
てっきりこれ以上は非分解かと思っていたので写真はこれしかないのですが、パーツリストをみるとこの中の部品もとれるんですね・・・。と言ってもフィルターとOリングくらいですが。燃料ポンプ単体の部品設定はありませんでした・・・。
燃料ポンプ単体にして12v流して確認したところ予想通り作動しません。おそらく劣化したガソリンがガム状になりインペラを回せなくなり作動しない感じです。本来であればポンプ交換ですが、ASSYでしか部品がでないので高額になってしまいますので、今回はゴニョゴニョしてポンプを動くようにして再組付けしたところ問題なくエンジン始動しました。100キロ以上試乗しましたが問題ないのでこのまま様子をみていただきます。
という感じで今回の原因は「ガソリン」でした。ガソリンの使用期限は気温の変化の少ない冷暗所で半年程度らしいっす。バイクはシーズンしか乗らないという方もいるのでガソリンには注意した方が良いです。できれば月一くらいでタンクを空にして給油するのがベターかも。個人的な肌感だと最近のガソリンは劣化しやすい・・・?
脱線しますが、近年の車は低燃費なので給油回数が少ない傾向にあります。特にPHEVなんかは乗り方次第で半年~1年給油しない方もいます。確実にガソリンは劣化しています。それが積もり積もると今回のようなケースに陥る可能性は高いかと。
昨今は自動車ディーラーも燃料添加剤を販売することもあります。よく「燃料添加剤は意味がない。車屋、バイク屋が利益をあげるため」なんて聞きますが、意味があるケースもありますし意味がないケースもあります。こればかりはケースバイケース過ぎるので手放しに全車両に燃料添加剤が必要だとは思いません。イメージですが添加剤などのケミカルは人間で言うところの処方薬で部品交換が外科手術的な感じ?薬で治れば手術までしなくてもオッケー的な。利益目的な車屋、バイク屋もありますが店によるとしか言えないっす・・・。
添加剤だけでも一本書けそうなので今回はこんな感じで締めます。